東秩父の豚骨しょうゆはここだ!道の駅にある「彩佐屋」の魅力とおすすめメニュー

グルメ
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東秩父の山あいを車で走っていると、緑に囲まれた道の駅「和紙の里ひがしちちぶ」が見えてきます。
そのフードコートの一角にあるのが、今回紹介する豚骨しょうゆラーメンのお店「彩佐屋」。埼玉県秩父郡東秩父村御堂441、道の駅の建物の中に入っているラーメン店です。

今回は、実際に家族3人で訪れて食べた体験をベースに、「彩佐屋」の雰囲気やメニュー、おすすめの楽しみ方をできるだけリアルにまとめていきます。

彩佐屋はどんなお店?道の駅フードコートの本格ラーメン


彩佐屋があるのは、道の駅「和紙の里ひがしちちぶ」のフードコートエリア。建物の中に数店舗が並び、その中のラーメンコーナーとして営業しています。

店舗スタイルは、いわゆる「食堂・フードコート型」です。

・入口近くには券売機(通常のレジで支払うお店もあり)
・カウンターで食券を渡すと番号札をもらう。
・出来上がったら呼ばれるので、自分で受け取り・返却。
・席はフードコート共用になっていて、室内のテーブル席、道の駅側に向いた窓際の席、天気が良い日は外のベンチやテラス席
など、人数や気分に合わせて場所を選べます。
道の駅の賑やかさ、観光客や地元の人たちが行き交う雰囲気の中で食べる一杯は、いわゆる「街のラーメン専門店」とはまた違った良さがあります。

彩佐屋おすすめの一杯


彩佐屋ではおすすめの豚骨しょうゆを中心に何種類かのラーメンが並んでいます。中でも基準となるのが、

・豚骨醤油らーめん(800円)
この一杯です。

豚骨ベースに醤油ダレを合わせ、背脂を浮かせたスタイルで、見た目はしっかりとした背脂系のようなコクのありそうなラーメン。それでいて、実際に食べてみると背脂は重くなりすぎず、スープを最後まで飲みやすいバランスに調整されています。豚骨系が好きな人はもちろん、妻のように普段はあっさり系を好む人でも受け入れやすいタイプの豚骨しょうゆだと感じました。

また
・豚骨醤油チャーシュー麺(1050円)
もおすすめです。
食べごたえのある大きなチャーシューが3枚入っています。おそらく豚肩の部位を使ったうまみたっぷりのチャーシューです。
チャーシュー好きなら得におすすめです。

ランチタイムに嬉しい「Aランチ」セット


彩佐屋でランチを考えるなら、外せないのが「Aランチ」です。
Aランチ:各らーめん +250円で、
・槻川餃子(3個)
・ライス
がセットになるスタイル。
ラーメン単体でも満足感はありますが、豚骨しょうゆスープと白いご飯の相性はやはり抜群。餃子をおかずにご飯を食べつつ、ときどきスープで流し込むという王道の楽しみ方ができます。

餃子は、地元食材を使った「槻川餃子」として提供されており、東秩父産のこんにゃくやチャーシュー、生姜を使っているのが特徴。ニンニク控えめなので、ドライブ途中でも匂いをあまり気にせず食べられます。
しっかりお腹を満たしたい人や、家族でシェアしながら食べたいときには、Aランチをつける価値は十分にあります。

道の駅ならではのロケーションと過ごし方

彩佐屋の魅力を語るうえで忘れてはいけないのが、「道の駅に入っている」という点です。
道の駅「和紙の里ひがしちちぶ」は、和紙づくりで知られる東秩父村の観光拠点。敷地内には、
・和紙づくりの体験施設
・地元野菜や土産物を扱う売店
・ちょっとした芝生スペースやベンチ
・小山を登って展望台からの眺望を楽しむ
などがあり、食事だけでなく、観光・ドライブの寄り道としても楽しめる場所です。
ラーメンを食べ終わったあと、売店で地元の野菜やお菓子を見たり、外の広場で子どもを少し遊ばせたりできるので、家族連れにとっては「食事+ちょっとしたお出かけ」がまとめて完結します。

実際に行って感じた雰囲気や食べた感想


ここからは、実際に家族3人で訪れたときの様子を書いていきます。
訪れたのは、よく晴れた休日の昼どき。山あいの道を走っていくと、道の駅の建物と広い駐車場が見えてきます。車を停めて外に出ると、空気が少しひんやりしていて、どこかスープの湯気が恋しくなるような気温でした。
建物の中に入ると、フードコートエリアはすでに賑やか。うどん・そばのお店、農協さんが運営しているおやきやかてめしを販売しているお店などが並ぶ中に「彩佐屋」の看板があります。ひと組ふた組ほどが店内で食べています。混みすぎているわけではないものの、常に誰かが注文しているような適度な活気がありました。
今回注文したのは、次の3つです。

  • 私:豚骨醤油チャーシュー麺(1050円)
  • 妻:豚骨醤油らーめん(800円)
  • 3歳の娘:両親のラーメンを少しずつシェア

お会計をして番号札を受け取り、テラスのテーブル席に座って待ちます。フードコートなので、子ども用の椅子こそありませんが、テーブルとイスの間隔にゆとりがあり、ベビーカーも無理なく横に置ける程度のスペースがあります。
しばらくして番号を呼ばれ、カウンターまで受け取りに行くと、まず目に飛び込んでくるのはチャーシューの存在感。
豚骨醤油チャーシュー麺は、丼の表面を覆うように大判チャーシューが並び、その隙間から白っぽい豚骨しょうゆスープと背脂がのぞきます。

席に戻って、まずチャーシュー麺からひと口。スープをレンゲですくって口に含むと、最初に広がるのは豚骨の香りと丸みのある旨味。そのあとから、醤油ダレの香ばしさがすっと抜けていきます。背脂が浮いている見た目から想像するよりも、後味は軽く、舌にまとわりつくようなしつこさがありません。
続いて麺。中細ストレートの麺は、持ち上げたときのハリがちょうど良く、するりと口の中に滑り込んでいきます。噛むと、小麦の甘みがほんのりと立ち上がり、スープと一緒に飲み込むたびに「もうひと口」と箸が伸びるタイプの麺です。

チャーシューは肩ロース系のしっかりした肉質で、赤身部分はほろっと柔らかく、脂身のところはとろりとほどける食感。大きめにスライスされているので、一枚を半分にかじってスープをすすり、また半分をじっくり味わう、といった食べ方をしているうちに、気付くと丼の上から肉が消えていきます。
妻の豚骨醤油らーめんは、スープの基本バランスはこちらがベース。丼の表面に適度な背脂、中央にはネギと具材がのり、見た目も王道の豚骨しょうゆスタイルです。

妻から一口もらってスープを飲んでみると、チャーシュー麺と同じく、豚骨のコクと醤油の香りが調和した味わい。ただ、チャーシュー麺のほうが肉からの旨味がより溶け出している分、後半になるにつれてじんわりと味わいが深まっていく印象でした。

3歳の娘には、妻の丼から麺を少しずつ取り分け、スープもレンゲで少量ずつ。
熱さを冷ましてから食べさせると、麺を短く切らなくても意外と上手にすすっていて、夢中になって食べていました。濃すぎたり辛すぎたりしない味なので、量さえ調整すれば幼児でも楽しめるラーメンだと感じました。

途中でAランチの餃子も到着。餃子の皮はやや厚めで、焼き面はカリッとこんがり、中は野菜と肉がぎゅっと詰まったタイプ。生姜がしっかり効いていて、にんにくのガツンとした匂いは控えめ。豚骨スープを飲みながら合間にひとつずつ頬張ると、ラーメンだけでは得られない満足感が出てきます。
ライスは、ふっくら炊かれた地元産のお米。チャーシューを一切れのせてスープを少しかけると、簡易チャーシュー丼のようになり、これがまたよく合います。ラーメンのスープを最後まで飲まなくても、ライスと一緒に楽しむことで「食べきった感」がしっかり残るのも嬉しいポイントでした。

食べ終わるころには、テーブルの上の丼も皿もほぼ空っぽ。娘も機嫌よく麺を食べてくれたので、親としても一安心です。片付けを済ませてから外に出ると、道の駅の広場で子どもを少し遊ばせることができ、食後も含めて心地よい時間を過ごせました。

一番印象に残っているのはニラです。チャーシュー麺も普通のらーめんもニラが4,5本入っています。このニラがおそらく生だと思うのですが、シャキシャキして、ニラの独特の風味がまさにスープにベストマッチ。
妻とも帰りの車内でまたリビしようと話し合ったくらいです。

アクセスと駐車場情報


彩佐屋は、車でのアクセスが前提と言っていい立地です。

  • 住所:埼玉県秩父郡東秩父村御堂441 道の駅 和紙の里ひがしちちぶ内
  • 営業時間:11:00〜15:30(昼営業がメイン)
  • 定休日:水曜日(ほか不定休あり)

最寄り駅は、JR八高線・東武東上線の「小川町駅」または「竹沢駅」ですが、駅からは3km以上離れており、徒歩で向かうにはかなり距離があります。
現実的なアクセス方法は、次のいずれかです。

  • 車で直接、道の駅の駐車場へ向かう
  • 小川町駅からバス(和紙の里 行き)に乗り、「和紙の里」バス停で下車

駐車場は道の駅のものを共用しており、普通車向けのスペースも十分確保されています。料金は無料。駐車場から建物までは段差も少なく、子ども連れや高齢の家族と一緒でもアクセスしやすい環境です。

Googleマップです

まとめ


改めて、「彩佐屋」の魅力を整理すると、次のようになります。

  • 道の駅のフードコートで、本格的な豚骨しょうゆが味わえる
  • 豚骨醤油らーめん(800円)が味の基準となる一杯で、バランスの良いスープ
  • 豚骨醤油チャーシュー麺(1050円)は、チャーシューの満足感が段違い
  • Aランチ(+250円の餃子3個+ライス)で、ガッツリ派も大満足
  • 道の駅の施設と合わせて「食事+お出かけ」が一度に楽しめる
  • 広い駐車場や清潔なトイレがあり、子連れでも利用しやすい

東秩父方面へドライブやツーリングに出かけるとき、あるいは和紙の里の見学ついでのランチを考えているとき。
「せっかくなら、ここでしか味わえない一杯を食べたい」と思ったら、道の駅のフードコートにある「彩佐屋」の豚骨しょうゆを選んでおけばまず間違いありません。
初めてなら、まずは豚骨醤油らーめんを。
肉をしっかり楽しみたいなら豚骨醤油チャーシュー麺+Aランチで、お腹も心も満たされるはずです。

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